急増する外国人客に、より効率的に情報提供したい

ここ数年インバウンド需要が高まり、海外からのお客様が非常に増えていました。当社はインバウンドに対応するため、ウェブサイトでは日本語のほか、英語、中国語（簡体・繁体）、韓国語と、５言語で情報を提供していますが、お食事や衛星放送に関するサービスについてなど、より楽しく滞在していただくための情報を、もっと簡単にお伝えする方法はないかと模索していました。

また、それまでは情報をご案内する主なツールが紙やサインであったため、サービス内容などが変更になったときには再印刷や差し替えを行う必要が生じます。当社はコストや時間をかけてそういった作業を行っていましたが、東京オリンピック・パラリンピックが開催される年にはより多くの外国人観光客の来訪が予想されるため、そのタイミングに向け、より利便性の高い情報提供システムを準備したい、単純作業の部分を効率化してより本質的なサービスに注力したいと考えていました。

わかりやすく、シンプルな情報提供に最適

簡単に情報提供できるシステムに関する情報を集める中で、私の前任者がSoundUDの存在に注目しました。私自身がSoundUDを知ったのは、すでに導入が決定した後のことですが、「おもてなしガイド」のトリガー再生機を初めて見たとき、非常にコンパクトで軽いことに強い印象を受けました。５㎝の立方体のスピーカであればフロントに設置する際にも邪魔になりません。また、お客様のスマホに入れたアプリが音声をキャッチする仕組みなので、インターネットに接続することなしに情報を取得できる点も便利だと思いました。
※簡単にSoundUDを導入できるトリガー再生機についてはこちら

もともと運営企画課としてお客様に情報発信するにあたっては、わかりやすく、シンプルにお伝えすることを心がけてきました。その点でも、そのときにお届けしたい情報を集約してお伝えでき、かつ、紙などを使わないSoundUD「おもてなしガイド」は私どもの方針にマッチしており、導入を決定しました。

手間もコストもかからない新しい情報伝達ツール

当社グループでは約300に上るホテルを運営しており、現在は８割ほどの店舗にSoundUDを導入済みです。導入までの手順は非常にシンプルでしたし、トリガー再生機以外の新たな設備を導入することなく、すぐに情報を伝達できるメリットは大きいと感じています。

現在は、ホテルごとにあるウェブサイトの内容や周辺情報について、そのホテルに関する情報のみを抜粋し、日本語、英語の２カ国語で流しています。提供するコンテンツはもともとウェブサイトにある情報を再利用しているだけですので、配信のために特別な手間をかける必要はありません。コンテンツ内容の変更や訂正もクラウド上で簡単にでき、ほとんど手間もコストもかけずに新たな情報伝達手段を追加することができ、満足しています。

お客様へのご案内としては、トリガー再生機の近くに、SoundUD事務局が配布している専用の案内POPを掲示してご覧いただくようにしています。「おもてなしガイド」を体験されたお客様は、必要な情報が手軽に得られたと感じてくださったように思います。

国内全300店舗にSoundUDを導入予定

昔に比べてさまざまな国や立場のお客様がいらっしゃるようになり、お客様からの要望も多様化しています。お客様によりきめ細かく情報を提供していくため、今後、SoundUDサービスも拡充していく予定です。

現在は日英２言語のみでの情報提供ですが、今後は他言語も増やしていく予定ですし、将来的にはSoundUD「おもてなしガイド」を国内の全店舗に導入していく予定となっています。さらに、ホテルロビーだけでなく、客室でも気軽にいつでも情報を取得していただけるようにしたいと考えております。

SoundUD「おもてなしガイド」はお客様にとっても、インターネットに接続せずに情報を見ることができて、非常に便利なシステムですが、ただ、事前にアプリを導入していただく必要があるという点については、若干、手間に感じるお客様もいらっしゃるようにも感じています。お客様がご使用のRadiko(ラジコ)などのアプリからも情報の取得ができますので、その点もさらに周知していくつもりです。

今後もSoundUDサービスを有効にフル活用し、お客様のより快適で楽しい滞在をサポートしていきたいと考えております。